2025/06/12(木)
不動産売却でよくある失敗10選と回避策
目次
はじめに
初めて不動産の売却をする場合には、失敗するのではないかという不安のある方も多いでしょう。
ここでは、不動産売却の際によくある失敗の例と、その回避策をご紹介します。
査定額が高すぎて飛びつく
失敗:複数社の査定を比較せず、最も高い額だけで契約してしまい、後で値下げせざるを得なくなる。
回避策:4~6社に査定依頼し、相場を把握。特に2割以上高い査定には警戒を 。
不動産会社の囲い込み
失敗:レインズ(不動産業者間の共有システム)に登録されず、売却活動が限定される。
回避策:媒介契約時にレインズ登録の書面・ID確認。登録されていなければ契約更新しない 。
売却スケジュール不足で売り急ぐ
失敗:売りたい時期に間に合わせようと急ぎすぎて、適正な価格で売却できない。
回避策:売買契約まで3ヶ月程度かかることを想定し、6ヶ月前から余裕を持って準備すべき 。
売却時期の見誤り
失敗:市場のタイミングを誤り、資産を減少させてしまう。特に金利や季節性の影響が大きい。
回避策:経済指標(2025年は金利上昇傾向)、再開発情報、税制改正などをチェックし、春〜初夏やマイホームの大規模修繕直後などベストタイミングを狙う 。
必要な修繕を怠る
失敗:外見や設備の問題が見えたままで販売してしまい、買い手がつかない。
回避策:内覧前に清掃・軽微な修繕(クロス貼替、設備チェック)。重大な欠陥は事前に公開し、信頼性を高める 。
写真や説明文の質が低い
失敗:広告の物件写真が暗かったり、説明文が粗かったりすると注目されない。
回避策:プロによる写真撮影や説明文の見直し。季節に合った物件写真で内覧数を増やす 。
価格設定の誤り
失敗:相場より著しく高く設定しすぎて売れず、結局値下げ。
回避策:周辺の成約事例をもとに5~10%の適正価格でスタートし、反応を見ながら調整 。
遠隔地や負動産の売却戦略未準備
失敗:需要が少ない郊外や旗竿地、狭小地などをただ出すだけにしてしまう。
回避策:「負動産」である条件を認識し、リフォーム提案、高付加価値戦略、ターゲット層へのアピールを行う 。
法律・契約の見落とし
失敗:契約不適合責任、瑕疵担保責任、ローン特約、手付金トラブルを未確認で失敗する。
回避策:契約前に専門家と相談、契約内容を理解、必要ならインスペクションを実施 。
不動産会社選びの失敗
失敗:大手ブランドだけ、中小業者だけで選び、実績・信頼度が偏る。
回避策:大手と地元系を組み合わせ複数社査定。担当者の人柄・熱意・実績なども確認 。
注意点・メリット・デメリット
項目 | 注意点 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
複数査定 | 高額査定の甘さに注意 | 相場把握・優良会社発掘 | 手間と時間がかかる |
レインズ登録 | 書面・ID確認が必要 | 広く買い手にアピール可能 | 疎かだと売れず囲い込みの恐れ |
適正価格設定 | 相場を調べる必要あり | 売れやすく安定した価格 | 精度が低いと利益減 |
写真・説明文改善 | 専門家依頼コスト | 注目・問い合わせ増加 | 無料でできるわけではない |
修繕・準備 | 追加資金が必要 | 信頼性向上・価格UP | コスト負担がかかる |
契約内容確認 | 専門家との協議が必要 | リスク軽減・後トラブル回避 | 法的手続きが煩雑 |
タイミング見極め | 経済情報を常時チェック | 最大利益を得られる確率UP | 市況が急変の場合もある |
まとめ
不動産売却は金額も大きく、失敗すると生活に影響が出る重大な決断です。
失敗しがちなポイントを事前に知り、対策を取ることで、損失を防ぎ、より高く、スムーズに売却することが可能です。
今回ご紹介した10の事例と回避策を実践すれば、安心して売却活動に臨めるはずです。